夢の実現のため、かけがえのない第一歩をここで

大工になることが、私の幼少の頃からの夢でした。その夢を叶えるために職業能力開発専門校へと進み、卒業と同時に大永建設に入社しました。それから5年が経ちますが、先輩から仕事を教えてもらいながらも、ようやく一棟全部を任されるようになりました。

会社は江戸後期から続く、山形でも指折りの歴史を持つ企業で、宮大工の流れを汲んでいると聞いています。住環境こそ当時とは大きく変わりましたが、その技術は歴代の職人が代々引き継いでいます。また現在、木材のプレカットを外注するのが一般的ですが、墨付けから手刻みまで、大工工事として全て社内で行なっています。そんな姿勢に惚れて入社を決意しました。この会社なら、夢に描いた立派な職人になれると考えたのです。

技術は、家のメンテナンスに欠かせません。過去にその家を手がけた大工の癖や想いなどを読み取るには、自分もそれ相当の技術を持っていないといけないからです。高齢社会となった日本では、新築よりもリフォームやメンテナンスの需要が高まるので、1日でも早く一人前の職人になれるよう頑張りたいです。

努力は裏切らない。その言葉を信じて前へ

ゆくゆくは、日本の建築美が集約された、伝統的な造りの和室も手がけられるような職人になりたいと考えています。現在は住宅の柱や梁などの木工事、また内装工事に携わっていますが、最終的な納まり、つまり機能的にもデザイン的にも良い仕上がりを考えながら工事を進めることが楽しくてなりません。

5年間現場で働いて、やっと今の自分です。この先また5年を経たとき、メンテナンスも自在に行えるような一人前の大工職人になっていられたら嬉しいです。同じ現場は一つとしてないので、まだまだ、まだまだ分からないことも多いですし、先輩にいつも教えを乞いていますが、目指した職人像に近づけるように努力し続けたいです。

私の座右の銘は「努力は裏切らない」。そして、大工職人は一生続けたい仕事、私のライフワークですから、きっと目指す自分になれるのだと信じています