生まれ故郷の庄内で、住宅の仕事に携わっています

ミユキ・ホームは、父が10年前（取材時／2023年）に立ち上げた会社で、私は5年前から働いています。以前は一度上京し、全く別の業種で3年ほど働いていた時期もありましたが、家族や将来を考え、地元に戻ることにしました。そして、せっかくこの会社にはいるのなら、役に立てる人材でありたくて。その思いから建築の専門学校に通い始め、卒業すると同時に戻ってきました。入社当時は面を食らってばかりでした。何しろ実際の現場では、学校で学ばないことの方が多く求められたのです。今は職場の先輩達に付き、仕事を学ばせていただいています。

会社はまだ設立から10年と若く、またお客様は私と同世代、20代からの若い世代の方もいらっしゃいます。コロナ禍を経験したことも重なり、仕事のやり方がだいぶ変わりました。例えば私はお客様とのやりとりをLINEで行うことが多いのですが、お客様も電話やDMよりも身構えなくて良いねと話してくれます。SNSを多用することもひとつですが、若い方のなかにはその印象ひとつで全てを決めてしまう方も多く、気が抜けない仕事になっています。仕事のやり方は、時代に合わせて変えるべきだと思うので、この先もその時々で何が適切かは見極めていきたいです。

本音で話し合える関係性。距離感を大事にしています。

インターネットやSNSなど、お客様との出逢い方こそ変わって来ましたが、結局は人と人との仕事です。なので、私が一番力を入れているのは、いかにお客様に寄り添い信頼していただけるかです。施主様のほとんどが初めての家づくりをするわけですから、人間関係を築くことでより希望に添えるはず。昨年、私も家を建てましたが、いざ自分が施主になると感じることが多かったですね。例えばFPの家の機能性はすごいですが、新しい家なのだから暖かいのは当然で。もっとデザイン性や間取りなど、工務店として他の側面からもお客様への提案を考えたいと思いました。良かったことや失敗も含めて、家づくりの経験談などもお伝えしたいですね。

全部任せてもらえる、そんな社員を目指します

コーディネイターとしての仕事にも、やりがいを感じています。例えば家の色合いもトレンドが毎年のように変わりますが、それを追ってばかりでは似た家が増え、お客様も面白くないと思います。だから弊社らしさを守りながら、時代に左右されないような提案を心がけています。とは言え、まだまだ足りないことも多い私ですから、他にも不動産の知識、銀行関係の手続きなど、幅広い知識と経験を重ねて、お客様に安心して家づくりを楽しんでもらえるようになりたいです。セミナーや座学のほか、できるだけ現場にも行って業者さんとコミュニケーションを取るようにしています。業者さんってそれぞれの分野での経験が豊富で、生きた知識を伝えてくれるのです。そうやって日々学びを重ねて、お客様にも現場にも、きちんとした対応と提案ができるようになりたいですね。

■上司からの一言

コミュニケーション能力に長けていて、誰ともすぐに仲良しに。目配りや心配りもできるので、お客様からも絶大な信頼を得ています。これからも、バイタリティに溢れる美幸さんでいてください。